ウニの旬は冬だと思われがちですが、実は夏。
4月~8月までが食べ頃であり、北海道・青森・宮城・岩手が産地です。
主に知られているウニはエゾバフンウニとキタムラサキウニです。
エゾバフンウニは赤っぽい色をしておりキタムラサキウニは白っぽい色をしています。
このエゾバフンウニは旬が1月~4月までです。
エゾバフンウニは東北地方北部~北海道に生息していて、主に水深70mの海草が多い岩礁に住んでいます。
ウニの中で一番漁獲量が多いと言われています。
子供の時は砂がある岩棚を好みデトリタスという有機物を食べていますが、大人になると岩礁に住処を移しアナアオサやコンブなどを食べています。
生まれてから2年経たないと、市場に売ることができません。
キタムラサキウニは北海道~九州に生息していて、殻の高さが10cmあります。
色は紫色がかかった黒色をしていて、エゾバフンウニと比べるとトゲが長いです。
肝心のお味の方はエゾバフンウニの方が美味しいと言う人もいますね。
これらのウニ以外にもバフンウニやアカウニがいますので、紹介したいと思います。
バフンウニは東北~九州の海草が多い岩礁に住んでいます。
産地としては山陰地方や越前地方で漁獲されています。
殻の高さは4cmでエゾバフンウニよりも小さく、トゲが短いので触ると痛いです。
生ウニ・塩ウニとして加工されることが多くウニの中で一番美味しいと言われています。
アカウニは上から押しつぶされたように横に長く高さが低い形をしているウニです。
食べるエサは昆布などの海草ですが、自分で生えている昆布を獲りにいかずに、海に流れてくる海草を食べています。
ウニには皮膚の粘膜を強くし免疫力を高め、風邪を引かなくしてくれるビタミンAが多く含まれています。
特にエゾバフンウニの濃いオレンジ色の色素がビタミンAを多く含んでいます。
あとは血行を良くしてくれるビタミンE、皮膚や粘膜を作ってくれるビタミンB2とビタミンB1、旨味成分のグリシン、血液を作ってくれる鉄分などの栄養素があります。
ウニは美味しさだけではなく非常に栄養価が高いので、風邪を引いている時や妊娠しているときにこそ食べて頂きたい食材です。
むき身のウニの場合は赤っぽい色と白っぽい色のウニがあり、どちらも黒く変色していないものを選びましょう。
身が水っぽくないふっくらとしているもの、粒がはっきりと色艶が鮮やかに見えるものを選びます。
殻つきのウニは腐敗臭がしていないもの、重いもの、口がちゃんと閉じているものを選びましょう。