ムツは脂っこい魚なので「むつっこい」と呼ばれていましたが、この魚も脂が乗って美味しい魚でいて赤い色をしているので『アカムツ』と関東地方では呼ばれています。
また口の中が真っ黒いので『のどくろ』とも呼ばれています。
ムツとアカムツは一緒じゃないか!という声が聞こえてきそうですが、種類で言うとムツはムツ科の仲間でありアカムツはホタルジャコ科の魚で全く別の魚ですので、仲間でもなく遠縁の親戚でもありません。
それではアカムツとアラをご紹介していきます。
アカムツははムツよりも値段が高く人気も高く高級魚です。
生息地は新潟県以南~インドネシア・オーストラリアの北西部の太平洋~インド洋沿岸の水深200m以下にあり、大きさは30cm~33cmまで大きくなり、底刺し網・底曳網・釣りなどで漁獲されています。
昼間は岩の陰に隠れており夜になると活発化し海老類・蟹類・小魚などをエサとしています。
身は薄い桃色で柔らかく味は皮下に旨味があり脂も乗っていて美味しく、まさに口の中でとろけてしまうほどウマい!!って感じです。
食べ方は鮮度が良ければ刺身に、煮つけ・塩焼き・お吸い物・鍋料理・フライ・唐揚げ・南蛮漬けにし食べられています。
塩焼きにして食べるなら、身に包丁をいれて火が通りやすくしてやります。
煮付けの場合は鮮度のいい獲れたてのアカムツなら薄味で食べて、鮮度がよくないものはお醤油で濃いめの味を作りましょう。
旬の時期は9月~2月までの秋から冬にかけて、主な産地は長崎県・山口県・島根県・石川県となっております。
アカムツの選び方は鮮度が良いもの、体色が全体的に赤みがかかったピンク色をしているもの、口の中が黒いものを選びましょう。
アラは本州中部以南~フィリピンまでの沿岸岩礁の水深100m以下に生息し、大きさが1m以上あり、底曳網や釣りなどで漁獲されています。
海老類・蟹類・小魚を主食としています。
身は白身で身が硬く味は脂が乗っていますがあっさりとして美味しいです。
食べ方は鍋料理・煮つけ・刺身・塩焼きなどで食べられていますが、刺身は身が引き締まっているので薄造りにした方が良いです。
旬は12月~2月までの冬の間です。