カニを茹でるとき、ただ茹でれば良いと思っていませんか?
海鮮類を御注文される方のほとんどが新鮮なものを求めていると思います。
生きているカニをそのまま鍋の中に突っ込むとどうなるか知っていますか?
カニは熱くて熱くてたまらない、自分の身に危険が迫っている。
危険だから自分の脚やハサミを切ってしまうんですね。
これが「自切」と呼ばれる行為なのです。
これを放っておくと、カニに逃げられたりバタバタ暴れるので、茹でるのが非常に面倒です。
また自切した部分からカニの美味しい汁が流れて出てしまうんです。
こうなるとただのパサパサの身を食べているだけしかならないので注意しましょう。
茹で方の対策としては、初めに大き目で太い輪ゴムで蟹の足を止めます。
ここで注意ですが、蟹を止める前に氷の入った冷水に入れてください。
実は冷水に入れると動かなくなるので、この隙に輪ゴムで止めることができます。
ゴムを止めるのが嫌な人は20分間~30分間くらい冷水につけ込むだけで、金縛りにあったみたいに動かなくなるのでこれだけでもOKです。
次に大きなお鍋に水を入れ沸かした後、塩を入れてください。
ココでのポイントは水1リットルに対して塩が約40グラム必要になります。
水2リットルならば塩が約80グラム要りますね。
塩がいる理由はカニの旨味成分を閉じ込めておくことができるからです。
逆に塩を入れすぎたり少なかったりすると旨み成分が逃げてしまうので、このポイントは非常に大事です。
カニを鍋に入れる際には必ず甲羅を下にして下さい。
カニの味噌がこぼれない為に絶対に甲羅を上にしてはいけません。
強火で15分(500グラムの蟹)~20分くらい(1キログラムの蟹)茹でて落し蓋を乗せてください。
茹で過ぎるとカニの身が固くなってしまうので気を付けてください。
時間が経ったらお湯を全部捨ててカニを取り出して下さい。
茹でたらすぐに食べてください。2度茹でると身が固くなりあまり美味しくなくなります。
どうしてもすぐに食べられない人は氷を入れた塩水に入れて15分くらい置いて下さい。
この時の塩水は1リットルに対して10グラムの塩水を入れてください。
はい、これで完成です!!
因みに蟹を茹でたら赤い色になるのは、アスタキサンチンを含んでいるからです。
海老にも同じことが言えるのですが、茹でたり焼いたり蒸したりしてタンパク質と引っ付いていたアスタキサンチンが離れてしまったので、赤い色になったワケです。
蟹の茹でている動画でめっちゃ旨そうだったのでご紹介しておきます。
丁寧に実演し解説してくれているので試しにご覧ください。
蟹のさばき方も覚えたらあなたも蟹マスターになりますよ!!